December 2010
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それで、やっと、男はあたまがおかしいのだと僕は気づいた。そうわかったにもかかわらず、ふしぎなことに、これはアルフォンソ・デ・アルブケルケに相違ないと僕は確信し、そのことが当然のように思えた。すべてがこうあるべきで、避けられないと感じ、さらに、もうどちらでもいい、という気になった。 — アントニオ・タブッキ、須賀敦子訳『インド夜想曲』
Dec 26th
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彼女はほっとした様子だった。脚を組むと、すこしわらった。「どうしてなの?」 「わからない」僕は言った。「追われている人間が好きなのかも知れない。それに、僕だってきみのものを盗んだ」 — アントニオ・タブッキ、須賀敦子訳『インド夜想曲』
Dec 26th
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死んだ作家の古い訳語がうつくしいので書き留めておく。 ワインビネガーはワイン酢。グラーシュはグウラッシュ。ステーションはステイション。オリーブオイルはオリーヴ油。フライングは、フライイング。 リゾットは括弧でくくって、イタリアの代表的な米の料理、と注釈を入れる。ハーマイオニーは、ハーミニオニ。もちろんファンタジィ映画の登場人物の名前ではなくて、実在の人物の名として出てくる。
Dec 24th
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“ そうした想像はおれをたまらなく悲しい気持ちにしたが、通りすがりの人間をだしにこんなことを考えるおれはひとでなしだとも思った。待ち続ける男は間違いなく人間なのだが...”
– 待ちつづける - 飲めヨーグルト
Dec 21st
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その日の午まえ、彼が空港から帰ってきて私の車をガレージに戻したあと、私たちは海辺のレストランで一緒に朝食を食べた。私は自分が何かへまをやるのではないかと不安だった。そんなことがあるわけがないと頭ではわかっていながら、もし自分が口から食べ物をこぼしたりフォークを落としたりしたら、それですべてはご破算だという気がした。 — リディア・デイヴィス、岸本佐知子訳『話の終わり』
Dec 13th
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“【回答者 社会学者・上野千鶴子】 ペットの飼い主であるための条件は抑制と寛容、すなわち支配者の徳です。それが持てないなら飼い主の資格はありません。”
– (via fuyuka)
Dec 7th
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